1982年に東ドイツLuetteにて結成。Marion(Vo)、Norbert(Vo、Gr)、Hartmut(BG)、Roland(Dr)のLeisegang兄弟姉妹が中心。その後Marionは脱退。活動歴は長いのだが一枚目のアルバムが出たのは1990年。ブルース、フォーク、シャンソンなどいろんな雰囲気を持つ軽妙な曲を演奏。耳に残るようなきれいなメロディが多く、アコースティックな響きが心地よい。金管の音もバンドを特徴づけている。Norbertのちょっとしゃがれたなげやりなヴォーカルはちょっと色気があるかも。近年はちょっとロック色、さらにはヒップホップ色が強くなってきたような気もする。写真を見ると眼鏡かけて髭はやして頭はげかけた男が3人いるので、こいつらが兄弟かよく似てるわと思ってたが、うち2人が兄弟で残りはギターのUllrich Sendeだった。もう一人のLesegangのNorbertは眼鏡無し。ともかく眼鏡率の高いバンドだ。
Irrenhaus (1990)
最初のアルバム。バンドのトレードマークになっているジャケの道化師は、たぶんアルバム内の曲Hofnarrからとられたのだろう。「僕は君達の国の宮廷道化師/踊り、歌うと、君たちは笑うだろう/冷たい心を暖め、固い心を柔らかくする/僕は君達の国の道化師・・」。ほとんどバンドのテーマ曲になっている。ブルースっぽい曲から始まるが、アルバム全体を聞いてみるとそうでもない。フォーク色、シャンソン色の方が強い。そういえば何かの本にアメリカのシンガーソングライター達の影響を感じさせるなどと書いていた。基本的に歌詞を聞かせることを大切にしているバンドのようだ。結構深読みできるものもあって面白い。