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rammstein


Rammsteinというバンド名は一説によればドイツのとある都市の名前からとったらしい。何でもその町は以前ものすごい大火事で多数の犠牲者が出たという。ともかく彼らはライブでは大量の火をつかう。盛り上がりにここぞとばかりに使うのではなく、最初から最後まで燃やしまくるそうだ。しかも自分の身体にまで火をつける。雑誌のインタビューでは言っていたことだが(『Player』誌98年夏頃の号だったと思う)、火を使い始めた理由は、あるライブの時、客にのりがいまいちよくなく、退屈しているみたいなので、火を放ってみたら面白いように盛り上がったからだという。それ以来、火は欠かさないそうだ。また、かなり性的な象徴を使用しており(なにせ歌詞がそうゆうの多いので)、ライブでは何メートルもの巨大なディルドを用 いるそうだ。なんだそりゃ。ともかくライブはすごくもりあがるらしい。曲調に関しては、テクノ風ビート(ってよく言われるが、テクノってわけではないと思う。機械的無機質なビートっていうだけのことである)にヘビィなギター、そして吐き捨てるような重厚なドイツ語が唸る。歌詞は猥褻で、淫靡なものが多い。ジャンル的にはやはりメタルか。ギターは特にメタルっぽい。メンバーは皆東ドイツ出身で、以前は別のバンド活動の方を主軸としていて、Rammsteinはサブ・プロジェクトだったが、こっちのほうが中心となり、今ではRammstein一本だそうだ。活動がRammstein中心になった頃、メンバー全員が奥さんに逃げられたそうだ。哀れ。ともかくもドイツのメタル界では英語歌い達のなかにあっても圧倒的人気のバンドだ。今後どんなふうに成長するかも楽しみだ。

■アルバム
image Herzleid (1995)
上半身裸のマッチョな男6人がバックに花を背負っているトホホなジャケットがすばらしい。下はちゃんとはいているのかどうかは不明。左右対称にならんだ5人のあいだから、左から4人目の人がもうしわけなさそうに顔を出してなんとか写っている様もほほえましい。音の方もジャケットに負けず劣らず力強い。重々しい頭打ちビートにメタルギターがうねり、シンセも和音を奏でる中に近年のLaibachのようなほとんど旋律なしの重い低音ヴォーカル。この一枚めからして歌詞は性的逸脱をテーマにしたものが多い。5曲のSeemanはとても美しいRammstein流バラード。絶品です。バンド名と同タイトルのラスト曲はまさしくバンドのテーマ曲といえる。「ラムシュタイン、人が燃える。ラムシュタイン、子供が死ぬ。ラムシュタイン、太陽が輝く。ラムシュタイン、炎の海。ラムシュタイン、鳥はもう歌わない」。まさしく終末の美。
image Sehnsucht (1997)
2枚めフルアルバム。前作よりもリズムが単調になった感じがするが、それだけアルバムとしてのまとまりがよくなったということかもしれない。前作の方が曲ごとのバラエティに富んでいた。女性ボーカルを加えたEngelはシングル盤でも大ヒット。他のもタイトル曲や5曲めなど名曲揃い。相変わらず歌詞はラムシュタイン節ともいうべき不道徳なものが多い。結婚式でのお言葉をモチーフにした5曲めは笑える。7曲めは姉と弟(たぶん)の近親相姦の歌だし。これのみ日本盤あり。他のアルバムの日本盤がでるかどうかはその売れ行きにかかっている。まあ、買うならボーナストラックに歌詞・対訳つきの日本盤だろう。ドイツ盤は未確認。なおジャケット写真はメンバーのうちひとりの顔が写っているが、何パターンがあるようだ。全員の分あるかどうかは不明。

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