SCHWARZWALD
ドイツ語ロックの森
15年くらいほったらかしのサイトですが、
ジオシティーズ消滅とともに消え去るのも忍び難いので、
こちらに引っ越してまいりました。(2019.2.1)
■2005年4月の1枚
HANNS EISLER-DOKUMENTE (1995)
私にとってアイスラー歌曲の歌い手はダグマー・クラウゼが一番だ。他の歌い手のも、いろいろ聴いてはみたけれど、クラウゼさんが一番しっくりくる。などと
言うと、これはなんの批評でもない、もはや主観的価値観。ならば、男声なら誰だ。エルンスト・ブッシュは上手い。そんなことを言うことすら、はばかられる
ほどの高みにある。けれど、まともな評価すべてを吹っ飛ばす歌い手がいた。これだ。アイスラー自身の歌声。上手いというわけじゃない。だけれど、なぜかし
ら、そんなのはどうでもいい気になる。彼の歌、楽曲、インタビューなど盛りだくさんの4枚組みCD。しょっぱなからブレヒト/アイスラーの名
曲"Anmut sparet nicht noch
Muehe"のピアノ弾き語り。国歌の中の国歌。そういえばハイナー・ゲッペルスのアルバム「Eisler
Material」の冒頭もこの曲だった。アイスラーの声に似た歌い手を探してきたとライナーノートでゲッペルスが書いていたような気がする。ともあれア
イスラーの肉声。圧倒的な存在感。一瞬、ロバート・ワイアットの雰囲気、なんて言うと、誰か笑うだろうか?あくまでも雰囲気。
■更新情報
2003.7.15. link追加
2003.7.14. サイトリニューアル
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